数年前まで、日本の大手英会話学校で講師として働いていたポール。
ある日のティーチャーズ・ミーティング。
テーマは、『生徒さんに、絶対にしてはいけない質問』。
日本の英会話学校は、女の生徒さんが8割以上を占めるという前提のもとでのお話です。
1.「結婚」
日本人は、結婚していても、結婚に満足していない人が多いから話したがらないし、
結婚したくてもできない人がいるから絶対にダメ。
2.「子供」
日本人は、子供がいても、子供に不満がある人が多いから話したがらないし、
子供が欲しくてもできない人がいるから絶対にダメ。
3.「歴史」
日本の歴史認識は、他の国の歴史認識と違うため、意見が対立して生徒さんに不愉快な思いをさせるから絶対にダメ。
4.「趣味」
日本人は、忙しすぎて趣味を持つ時間がないため、話すことがなくて生徒さんに恥ずかしい思いをさせるから絶対にダメ。
「じゃあ、一体、何について話せばいいんですか?」と、外国人講師が質問したところ、
「天気と食べ物」。
外国人講師達が全員あきれ返ったことは言うまでもありません。
天気と食べ物で、一体何時間会話ができるって言うの?
そんな質問で1時間引き伸ばすの無理!
質問の内容まで規制する英会話学校って一体なんなの?
会話は人が集まるところで日常的に起きるものなんだから、ごく自然の成り行きにまかせるべき。
嫌な質問がきてもそれを何気なくかわしたり、はっきり不快感を示すことだって、日常生活には必要なことでしょ。
その生徒さんが、英語圏に行ったとき、結婚やお子さんの話、日本の歴史や趣味について全く聞かれないとでも思う?
そりゃ、真っ先に聞かれるでしょうが!
日本の英会話学校のこのオキテ、外国人講師のみならず、私にも全く理解できません。
絶対にどこか間違ってる!
コメント
<太>この決まりごと自体がハッキリ言って”<色:#ff0000><太>キモチが悪い太>色>{りんごちゃん}”太>
まあ、初対面の礼儀や雰囲気から察する”避けるべき質問”は語学学習に関係ないところなので別として、こんな温室育ちの”ニセ”コミュニケーターを育ててどうするんでしょうかねぇ・・・。
以前駅前留学で海外旅行の話になった時、大学生(?)風の男はどうやら海外旅行に行ったことがないらしく、ひたすら押し黙っていて講師が困っていたのを思い出しました。
”どこに行きたい”とか”国内ならココがお勧め!”、”パスポートってどうやってとるの?””飛行機が苦手で・・w””いくら位かかるの??”
・・・・会話なんて探さなければどうにもなりません。
体験や環境、生活習慣等に違いがあるのは当たり前で、英会話教室はある意味”英語”ともう一つ、日本人がもっとも苦手とする”コミュニケーション能力”を養う場所でもあると思います。
それを放棄するような”怠け英会話教室”はイカン!!と思うのです。
・・・ポールは違うねww。
『それは違うよ~、よーすけ~』
あはははははは♪
早く復帰したい。と思ってますw。
本当におかしなオキテですよねー。
言葉はコミュニケーションの手段、ということを全くわかっていない。
こんなに守られてたら、たとえ英語が話せるようになったって、世界に通用する国際人なんて絶対育ちませんよね。
こんなバカバカしいオキテをポールが守れるはずもないので、きっとポールは問題講師だったと思いますよ、ホント。
数々の英会話学校を渡り歩いてきた私ですが、
「いや、それは違う。間違ってる」。
と指摘してきた先生は、ポールが初めて。
コミュニケーションには、時には対立も必要。
自分の考えをはっきり述べることが何より大切。
英会話学校では、「沈黙は金」の考え方も速攻捨てるべきですよね。
欧米では、「沈黙は愚かなり」ですからね。
へ~、こんなことまで制限するなんてビックリ。
「沈黙は金」…語学学校じゃありえないことですね。
それにしても『日本人は忙しくて趣味を持つ時間が無い』なんて酷い話。